JFMC04-8501 (特定研究4)
タイトル;胃癌手術における脾摘の意義に関する研究
集積期間;1985.3~1987.3
集積症例数;肉眼S2、S3の胃全摘例 91症例
解析対象症例数;88症例
報告書提出:1995.2
治療スケジュール;
- 脾摘群、脾温存群、(脾摘+OK-432)群、(脾温存+OK-432)群
結果;
- 1)5年生存率
- 上記各群それぞれ54.6%、59.1%、59.1%、72.7%で、群間の有意差はなかった。
- 2)OK-432の投与の有無別
- 投与群65.8%、非投与群56.8%で、群間の有意差はなかった。
- 3)脾摘の有無別
- 脾摘群56.8%、脾温存群65.8%で、群間の有意差はなかった。
総括;
- 進行胃癌の手術において、脾合併切除の予後の面からの免疫学的功罪を論ずる結果は得られなかった。脾は生体の免疫機能を調節する機能を司るものとの考えに立てば、脾はなるべく温存すべきとの考えが穏当と考えられた。