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外科医の教育を考える
次代を担う若手外科医の教育は、教授として最も重要な課題の一つと考え、これまで特に力を入れて取り組んできた。 患者・家族の思いに報いるために日々努力を重ねて修得した外科指導医としての経験・技術・知識を、次代を担う若手外科医の教育に生かすことができれば、若手外科医は先輩外科医の臨床的な経験・技術の上に、自分の新たな経験・技術・知識を上乗せして積み上げることで、指導者たる先輩外科医が生涯にわたってようやく到達したレベルより、より一層高いレベルに到達することが可能になる。 外科医として目の前にいる病に苦しむ個々の患者さんの心に常に寄り添い、全人的医療を展開できる真の臨床力を身に付けることに加え、基本的な教育方針としては、単に手術手技のみの修得に終始する外科医ではなくAcademic Surgeonを目指させることが重要と考えている。外科治療は消化器癌に対して、唯一根治が期待できる最も効果的な治療手段であるが、しかし、その治療効果には限界がある。過去の多くの臨床試験の結果が示すように、低侵襲手術でも、拡大郭清や臓器合併切除でも、予後延長の効果は限られるが、術後の補助療法など化学療法を加味することで、長期成績は大きく向上することは消化器癌の治療ではよく知られたところである。なぜそうなるのかという臨床的疑問を、研究を通して癌の生物学的特性に基づき解明するscientistとしての視点を持つことが必要である。 外科医が減少する中で、臨床と研究の両立を目指すことは必ずしも容易ではないが、医学・医療の進歩は常に基礎・臨床研究に支えられていることを考えると、研究を推進することは極めて重要と考える。例えば、ノーベル生理学医学賞を受賞された山中教授のiPS細胞を用いた様々な臨床研究や、本庶教授の基礎研究に基づく免疫療法の臨床導入など、基礎研究の成果が臨床現場の治療法を変えた端的な例であるといえよう。2015年にオバマ大統領がThe precision medicine initiativeを提唱し、既に臨床現場にゲノム医療が導入され始めている。したがって外科の臨床をする上でも、単に外科的手技の修得のみにとどまらず、個々の症例に最適な治療選択ができるように、ゲノム異常に合わせた薬剤選択や、免疫check point阻害剤の適切使用など理解しておく必要がある。 一方、globalな時代に対応し、若いうちにできるだけ海外・国内の一流施設に留学することを推奨している。多様な文化・価値観に触れ、globalな物の見方・考え方、研究推進能力や、外国人と対等にディスカッションできる能力を身に付けることがこれまで以上に求められる時代であると思う。 いずれにせよ、若手外科医には臨床・研究・教育をバランスよく身に付け、地域医療に貢献するとともに、明日を拓く外科学の進歩に貢献してほしいと切に望む次第である。
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2019年度 第40回一般研究助成応募開始いたしました!( 8月31日締切 )
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毎年恒例の、一般研究助成の応募が開始されております。 がんの集学的治療に関する研究を一般から募集し、審査の上、当財団より助成金を差し上げています。
一般研究に採択された研究テーマが発展して、財団の多施設共同研究(JFMC研究)として実施されることもあります。
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★本年度より、一般研究に加えて、研究の斬新性や新たな視点や発想に基づいた研究の採用も考慮することとなりました。
本年8月31日迄となりますので、皆様のご応募を、お待ちしております。
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がん集学的治療研究財団事務局は8月13日(火) ~ 8月15日(木)の3日においてお盆休みとさせていただきます。 期間中は大変ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
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JFMC49-1601-C5 症例集積中です!
食道癌患者へのDCF療法時における成分栄養剤の口腔粘膜炎抑制作用の検討 -エレンタールR非投与群を対照群としたランダム化第Ⅲ相比較臨床試験(EPOC2 study)-
★今まで行われた当財団の臨床試験一覧については こちら から(詳細がPDFでご覧いただけます)
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本財団ではQOL(Quality of life)を最優先にした「患者に優しい治療法」を確立するために、臨床試験をおこなうことを主な使命とし、今後のがん患者さんの福音のために、その役割を果たしていく所存です。 そのためには、皆様からのご支援、ご援助、ご理解が必要であります。
★感謝をこめて・・・ ご協力を頂きました企業・医療施設様には、ご支援のお礼を兼ねて各企業様のロゴマークを当財団の季刊誌であります、「がん集学財団ニューズ」や刊行物、ホームページに掲載させて頂き、御社のロゴマークから御社のホームページにリンクを貼らせて頂きます。 ご興味のある企業様はこちらから、下記メールアドレスまでお問い合わせください。
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本メールマガジンは、当財団の臨床試験にご参加頂いているご施設の先生方、役員、委員、寄付・賛助会員の皆様へ配信をしておりますが、(1カ月に1回程度の配信予定)お知り合いの方々にもご転送を頂きましてより多くの皆様に、当財団の活動をご覧い頂けますと幸いです。
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