(公財)がん集学的治療研究財団 メールマガジン「JFMCからのメッセージ」 vol.18

新年より、メールマガジンをリニューアル致しました。
また、平成29年6月より、役員・評議員・委員 新体制の下、本財団は運営をしております。
新組織構図はこちらからご覧いだけます

本年もJFMCからのメッセージ(メールマガジン)をよろしくお願い致します。

 
今月のコラム
 
北島 政樹 氏

がん集学的治療研究財団 会長
北島 政樹

 新年明けましておめでとうございます。
 2017年はトランプ大統領が就任し、「米国第一主義」を宣言し、世界に多くの波紋が広がったのは周知の事実です。特に北朝鮮のミサイル発射と共に米朝関係が軍事行動にまで言及されるようになりました。
 当財団に於きましては昨年六月に茂木会長、佐治理事長の勇退を受け理事、評議員等の改選が行われました。新体制のもと、本財団の理念に則り、臨床試験、一般研究助成事業及び市民公開講座の推進を今後も実施していく予定であります。
 今年は「戌年」であり戌は滅を示し、草木が枯れる状態という意味がありますが、2017年度に燃え尽きた豊かさや幸せの灰の中から、新たに芽生えた意義や価値が2018年度には飛躍的に成長することを示しています。本財団に於きましても更なる発展を期待したいものであります。当財団もディオパン事件以来、数々の負の要因に直面してきましたが、新年に際し、福澤諭吉の言葉にもありますように「自我作古」は、「我より古(いにしえ)を作(な)す」と読み、前人未到の新しい分野であっても困難や試練に耐えて開拓にあたる勇気と使命感を示す、ということですが、本財団もこの理念で発展と貢献したいと考えております。 今後とも皆様方のご支援、ご指導のほどお願い申し上げます。

 
     
今月のコラム
 
前原 喜彦 氏

がん集学的治療研究財団
理事長
前原 喜彦

 新年あけましておめでとうございます。
 当財団は1980年に開設以来、主な事業としてがん薬物療法を中心とした臨床試験を展開し、胃癌や大腸癌、その他乳癌や肺癌等に関する多くの大規模臨床試験を多数実施してきました。その実施試験数は現在進行中のものも含め51課題となります。登録施設数は600施設以上で、これまで、延べ37,000例以上の症例が登録されています。
 昨年は、新規臨床試験としまして、JFMC50-1701-C6(ロンサーフ(TFTD)使用使用例の後ろ向き観察(コホート)研究)、JFMC51-1702-C7(標準化学療法に不応・不耐の切除不能進行・再発大腸癌に対するTFTD(ロンサーフ)+Bevacizumab併用療法のRAS遺伝子変異有無別の有効性と安全性を確認する第ニ相試験)を開始しており、皆様からのお力添えにより、JFMC50研究については、予定を上回る超ハイペースで症例登録が行われ、予定症例数(1,200例)対して1,773例を集積し、予定期間よりも約2か月早く集積が完了しました。また、JFMC51研究は、予定症例数の集積達成に向けて現在症例集積中であります。現在、改定臨床研究法の施行等を目前に控えていますが、今後、新規の臨床試験も立案、実施してゆくことを考えています。
 さらに、当財団としては、これまでの事業実績内容を見直し、新たな事業の企画実施を予定しています。まずは、今まで実施してきた臨床試験の登録情報を元にして、データベース事業(DBと表記する)を行うことを予定しています。昨今ビックデータが注目されていますが、がん薬物療法のデータベース化は特に重要な社会的インフラの整備となります。
 特に当財団には、大腸癌の補助化学療法に関しPhase Ⅲ試験を含め12,000例以上の登録情報が残されており、これを一元的にDB化することで、米国や欧米が構築しているACCENT データベース(結腸癌補助化学療法に関する米国と欧州の臨床試験DB)と統合することも重要な目的としています。臨床試験の登録情報を用いた大規模データベースでは、症例数の多さと内容の正確さを生かし、エンドポイントの妥当性や、年齢や人種による薬物の効果の違いなどを詳細に解析することができます。本事業は海外の臨床試験グループとのコラボレーションを含め非常に重要であり、当財団の存在意義を世界に発信する絶好の機会と考えています。

 今年も職員一同なお一層の努力をする所存です。今後とも皆様からのご支援・ご協力を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

 
   
市民公開講座講演会のご案内 2018年2月7日(水)開催致します!
 

会場風景
 
会場風景
   昨年の会場の様子

日本生活習慣病予防協会との共催により、例年行っている市民公開講座を来る2018年2月7日に開催致します。
本講演会ご出席希望の原則、日本生活習慣病予防協会ホームページ特設フォームよりお申込み下さい。 
 

お申込みはこちらから    会場の詳細はこちらから

 
皆様お誘いあわせの上、是非お越しください。

 
 
新規事業  JFMCデータベース事業

近年、「医学医療の分野」においてはビックデータの活用に大きな期待が寄せられており、本財団の新規事業として過去に実施した評価の高い臨床試験をデータベース化する「JFMCデータベース事業」の実施に向け準備を進めております。
非常に公益性の高い事業となりますので、皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。   


昨年10月22日にClinic Axel Grothey先生にお越しいただき、ACCENT (Adjuvant Colon Cancer Endpoints Group)に日本が加わることの意義をお話しいただきました。
昨年9月25日に本事業の事前説明会を行いました。
この他にも、本事業について、様々な企業様からのご意見を募り、公的機関等にご指導を受ける等、日々幅広く活動をしております。
本年は、本事業についての説明会を開催致しますので、決定しましたら公開させて頂きます。
 
新規臨床試験 JFMC51-1702-C7 症例集積開始!

会場風景

JFMC51-1702-C7
標準化学療法に不応・不耐の切除不能進行・再発大腸癌に対するTFTD(ロンサーフ®)+Bevacizumab併用療法のRAS遺伝子変異有無別の有効性と安全性を確認する第II相試験


昨年10月21日に説明会を開催させて頂いたJFMC51新規臨床試験の症例登録が開始いたしました!
 

※本試験についてのお問合わせ先はこちらまでご連絡下さい。
 
 
 
 
当財団の症例集積状況
 
  JFMC49-1601-C5  症例集積中です!
      食道癌患者へのDCF療法時における成分栄養剤の口腔粘膜炎抑制作用の検討
      −エレンタール©非投与群を対照群としたランダム化第Ⅲ相比較臨床試験(EPOC2 study)−
 
詳細をみる
 
  JFMC51-1702-C7  症例集積中です!
      標準化学療法に不応・不耐の切除不能進行・再発大腸癌に対するTFTD(ロンサーフ©)
      +Bevacizumab併用療法のRAS遺伝子変異有無別の有効性と安全性を確認する第Ⅱ相試験

 
詳細をみる
 

      ★今まで行われた当財団の臨床試験一覧についてはこちらから(詳細がPDFでご覧いただけます)

      JFMC50-1701-C6試験はおかげさまで、目標症例数を大幅に上回り集積を終了いたしました。
      ご協力ありがとうございました!

 
 
寄付支援のお願い
 
本財団ではQOL(Quality of life)を最優先にした「患者に優しい治療法」を確立するために臨床試験をおこなうことを主な使命とし、今後のがん患者さんの福音のために、その役割を果たしていく所存です。そのためには、皆様からのご支援、ご援助、ご理解が必要であります。
 
詳細をみる
 
感謝を込めて
 
ご協力を頂きました企業様には、ご支援のお礼を兼ねて各企業様のロゴマークを当財団の季刊誌であります、「がん集学財団ニューズ」や刊行物、ホームページに掲載させて頂き、御社のロゴマークから御社のホームページにリンクを貼らせて頂きます。
ご興味のある企業様はこちらから、下記メールアドレスまでお問い合わせください。          
 
 
お問い合わせ先・その他
本メールマガジンは、当財団の臨床試験にご参加頂いているご施設の先生方、役員、委員、寄附・賛助会員の皆様へ配信をしておりますが、(1カ月に1回程度の配信予定)お知り合いの方々にもご転送を頂きましてより多くの皆様に、当財団の活動をご覧頂けますと幸いです。

・新規メールマガジン登録・配信先メールアドレスの変更は、こちらから
・当財団のプライバシーポリシーはこちらから
・メールマガジンバックナンバーはこちらから

※配信停止を希望される場合は、こちらから

発行元:公益財団法人 がん集学的治療研究財団
〒136-0071東京都江東区亀戸1-28-6タニビル3F
TEL:03-5627-7593 / FAX:03-5627-7595
E-mail: merumaga@jfmc.or.jp
HP: http://www.jfmc.or.jp/
Copyright © 公益財団法人 がん集学的治療研究財団 All Rights Reserved.