がん集学的治療研究財団 会長 キッコーマン株式会社 取締役名誉会長 茂木 友三郎 |
新年明けましておめでとうございます。 皆様におかれましては、お健やかに新春をお迎えになられたことと心よりお慶び申し上げます。 昨年は、世界経済の先行きが不透明な中、パリの同時多発テロなど、各国でイスラム過激派によるテロが起き、テロの脅威が世界中に拡がり、国際情勢はますます不安定な様相を呈してきました。 また、国内外の企業・団体において信じ難い不祥事が多々発生し、大手有力企業・団体の信頼が大きく失墜してしまう事例が起きました。 当財団としても、「法令遵守」についてはより高い意識をもって、財団運営に取り組んでいかなければならないと思います。 さて、昨年のことでありますが、イタリアのミラノで国際博覧会が開催されました。「地球に食料を、生命にエネルギーを」というテーマの「食の万博」で、約2150万人が来場しました。 参加した147の国と国際機関の中で日本館は最も人気があり、入場に8時間待ちの列ができた程で、5年毎に開催される大規模万博では史上初となる金賞も受賞し、協賛企業の一社であるキッコーマンとしても、喜ばしいことでありました。 日本館の出展テーマは、「共存する多様性」でしたが、次のような政策目的が掲げられていました。
三年前に和食がユネスコの無形文化遺産に登録され、世界中で日本の食文化、日本食についての関心が一層高まっていますが、この万博を機会に世界の人々の日本に対する関心・理解が一層深まり、日本人に対して親しみを感じてくれる人が増えれば素晴らしいことで、政府の重要政策の一つになっている日本の農林水産物・食品等の輸出の更なる伸長に繋がることはもちろんであります。 ふと思うに、「医療」をテーマにした万博がいずれ将来開催されれば、大変興味深いものになるのではないでしょうか。日本の医療水準の高さを世界に紹介する良い機会になるのではと感じます。 結びに、新しい年が皆様にとって幸多い年となりますよう心より祈念申し上げます。 |
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★今まで行われた当財団の臨床試験一覧についてはこちらから(詳細がPDFでご覧いただけます) |
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